自分の肌への意識が高い男性は、ベースメイク(肌のメイク)にも挑戦したい・またはすでに手をつけられている方も多いと思います。私の周りでも、スキンケアでカバーしきれないトラブルを隠したり、よりきれいな肌になるためになど様々な理由でベースメイクをおこなっている男性がとても増えました。
しかし、男性のメイクの基礎やコツを教えてくれる情報量は女性のそれと比べて、何倍も少ないように感じます。それが理由で、男性はいまひとつ自信を持ってメイクに取り組めない『メイク迷子』になってしまっています。
そこでそんな男性に向けて今回は、メイク力が確実にアップする<メンズ向けの>ベースメイクの方法をお伝えします。中心になる情報は下記の通りです。
・男性がベースメイクをする時に気をつけたいこと
・女性のメイクとは違う!メンズベースメイクのポイント
・仕上がりに差がつく。メンズが意外と知らない方法
この記事を読めば、<男性に特化したベースメイク方法>を手に入れることができます。女性のメイク方法とメンズメイクの方法はベースメイクだけでも、かなり異なってきます。メンズはメンズの顔や特徴を生かして、自分に合ったメイクを見つけましょう!
*【ファンデやBBの詳しい選び方】は別記事で書いています↓
<<著者略歴>>
登録販売者 資格保持
プロ育成美容専門学校 卒業
日本化粧品検定3級
メンズメイク検定3級
メンズメイク【これだけは気をつけたい】こと。
①好感度UPには清潔感がマスト。
男性のメイクでまず気をつけたいこと。それは『清潔感を保つこと』です。女性のメイクでももちろん清潔感は必要ですが、男性がメイクする際には特に気をつけたい点です。
汚い要素が押し出され「ただファンデーションを塗っている人」になってしまったら、メイクをする効果はなく、それどころか「メイクをしない方がよかった」というとても残念なことになってしまいます。
男性のメイクでもっとも大切なのは『清潔感』それを忘れないでください!
『清潔感』って結局、最強。
②肌荒れはメイクで一発解決!
男性は女性に比べて皮脂の分泌量が多い分、肌荒れに悩む方が多いです。特に、ニキビ跡や日焼けによるシミなどのトラブルで悩んでいます。
しかしその悩み、ベースメイクをすることによって解決できます!ファンデーションやBBクリーム・コンシーラーなどで隠すことにより、ビックリするほどきれいな肌を作ることもできるのです。
もちろん大前提で、スキンケアや生活習慣をしっかりと行うことが重要です。でもベースメイクをするだけで長年の悩みが少しでも解決するなら『メンズベースメイク』、すぐにでも取り入れたいですね。
メリットだらけの『メンズベースメイク』
はずかしがらずにトライすれば、
すぐ慣れる!自分も、まわりも。
③メンズの肌作りはナチュラル推奨。(塗りすぎは絶対NG!)
『清潔感』の話に通じるのですが、メンズのベースメイクは『ナチュラル(自然)に作る』ことが、とても大切です。
トラブルや悩みの部分を隠したい気持ちはわかりますが、絶対に塗りすぎは禁物です。不自然に厚くカバーされた肌は不自然な印象がとてもつよく、清潔感もなくなっていまいます。
ベースメイクは正しいプロセスを踏んで、「1色ベタぬり」はやめましょう。
1色のみで仕上げるメイクは
もちろんあり◎
気をつけたいのは『塗り方』です。
仕上がりが全然違う!!
④バレたらやっぱり、不自然。*メイク上級者除く!!
男性でメイクする方の中には、「バレたくない」という方が多いように感じます。メイクしていることを全面におしだすメイクなら、メイク自体の存在感があっても素敵なのですが「自然にメイクしたい」「バレたくない」方にとってはメイク感がわかることはマイナスになります。
それはなぜか?『不自然』で『清潔感がない』からです。
そもそも清潔感や好感度をアップさせるためにメイクするのに、逆の方向に向かっています。不自然で清潔感のないメイクには誰も好感を抱きませんし、中には嫌悪感を抱く人もいるかもしれません。
そうならないように、メンズメイクを行う際には手順をしっかり理解し、ナチュラルに作り込んでいきましょう!今から、その手順をくわしくお伝えしていきます。
大人の男性や、
スーツを着用するビジネスシーンでは
バレないのが正解です。
*【バレないメンズ・フルメイク】を知りたい人は以下の記事へ↓
ベースメイクは【ファンデ・BBを塗る前】にも気をつけることがある!
⑤ファンデやBBを塗る前に『しっかりスキンケア』は基本。
忘れがちな方も多いのですが、ベースメイクの前はしっかりスキンケアをおこなって肌状態を整えましょう。
- ベースメイクの仕上がりがいまいちだと思っている人
- 時間が経つとドロドロになって崩れてしまう人
- 逆にファンデやBBの塗りすぎで、乾燥してしまう人
このような悩みを抱えている方はメイク前のスキンケアをしっかり行うことで、ビックリするほど悩みが解決したり、メイクのりが良くなったりします。ベースメイクの仕上がりや持ちで悩んでいる方は、1度スキンケアの見直しからおこなってみてください。
メイク前のスキンケアから
ベースメイクは始まっています。
ここを成功させると
ベースの仕上がりがグッとあがる!!
*メイク前のスキンケアまとめ記事。↓
⑥メイク下地は縁の下の力持ち。
肌の仕上がりのクオリティーをより高めたい方は、『メイク下地』を使うことをおすすめします。メイク下地を使用することで、よりナチュラルに作れて仕上がりの質もグッと上がり、肌のアラまで隠すことができます。
肌の質やメイクのクオリティーを上げたい方は、『メイク下地』おすすめです!
*メイク下地とは?
メイク前のスキンケア後、ファンデやBBクリームを塗る前に使用するアイテムのこと。
- UVカット効果のあるもの
- トーンアップして肌色を明るく見せるもの
- しっとり保湿効果のあるもの
- 逆に皮脂を抑えてくれるもの
など種類は様々です。基本的に自分のなりたい肌タイプによって使い分けることが多いです。また、使用するファンデやBBの種類によって選ぶのも、なりたい肌に近づくためにはおすすめです。
選び方の例:
- 肌がくすんで見える→トーンアップしてくれる下地+いつものファンデ・BB
- メイクの崩れが気になる→皮脂を抑える下地+パウダータイプのファンデ
- 乾燥によるカサカサが出てくる→保湿してくれる下地+リキッドタイプのファンデやしっとりタイプのBB
ファンデやBBの仕上がりに満足してない人は
ぜひ試していただきたいアイテム。
悩みが吹き飛びます。。
ただし厚塗りは禁止です!
*下地の塗り方動画(インスタグラムより)
⑦色味選びは、基本的にヘルシー仕上げで!*韓国風は除く。
韓国風だと白めの仕上がりも支持されていますが、それ以外の方は基本的にヘルシー仕上げで作っていきましょう。理由は、自然に・健康的に見せるためです。ナチュラルなメイクをする方・肌のみのメイクで仕上げる方は肌の色を白く作りすぎてしまうと不自然で不健康に見えてしまいます。具体的な色味は、1トーン暗めかオレンジ味があるものが良いです。
*なぜオレンジか?
オレンジはくすみをとる色。クマやヒゲを色補正して隠してくれます。クマやヒゲのグレー味の上にベージュのファンデやBBで隠そうと厚塗りすると、不自然にそこだけ浮いて見えるし汚くなります。グレーの部分にオレンジを乗せて色補正すると、きれいな肌作りができます!
日本人の男性の肌はやや褐色寄りなので
オレンジがくすみを飛ばしてくれます。
ヒゲやクマなどのお悩みにも、
オレンジがぴったり。
女性もクマを隠すときは、
オレンジを使用することが多いです。
ベースメイクは厚塗りで全体を隠すのではなく、肌の上の色補正をしていくことでナチュラルにきれいな肌が作れます。少しずつ、ていねいに重ねていくこと・1色で作るときも1度に重ねすぎないこと。手持ちのアイテムでベースメイクを行うときも、これに気をつけるだけでずいぶん印象が変わりますよ!
*【メンズBBクリームと女性用ファンデーションの違い】はこちらの記事↓
⑧ニキビ跡はトントン付け!
ニキビができているところはこすらずトントン押さえながらつけると、きれいにカバーできます。この時ブラシでつけると自然な仕上がりになるので、1本持っておくときれいなベース作りに役立ちます。
手でつける際はコンシーラーやファンデ・BBを少量おいた後に、指先でトントン馴染ませます。決してこすったり伸ばしたりしないようにします。理由は、隠したい箇所がうすくなっていつまでも隠せないし、崩れの原因にもなるからです。またニキビの上にコンシーラーを置くときは、さわりすぎると刺激になりかえってニキビがひどくなったりもするので、刺激は最小限にとどめましょう。
ニキビやシミは
『せまく・厚く・点置き』
すると、成功します。
さわりすぎないのがポイント。
置いた箇所の周りをぼかす感じで!
これが基本!キレイな肌になる【ファンデ・BBの塗り方】
⑨基本の肌作り、『やさしく・やさしく』
①目の下の三角ゾーン(青色の部分)から塗っていく。少量(米粒1.5くらい)を置いてやさしく内から外に塗り広げていく。
*指で塗る際は2~3本・第二関節まで使って広げていく。スポンジ使用の場合は水で濡らしてから硬くしぼって使うと、密着感が高まって崩れにくくなる。ブラシ使用はトントン優しく押し込むとキレイに仕上がる。強さはふれる程度。
②次にCゾーン(黄色の部分)にそのまま広げるように、流れで塗っていく(内から外に向かって)
*この時、ファンデやBBは付け足さない。目の下の三角ゾーンからのものをそのまま伸ばしていく。
③残りの部分を外に向かってやさしく塗り広げる
ファンデやBBは顔の中心が1番厚く、
外に向かって薄くグラデーションで
つけていきます。
わかりにくければ、
まぶたを除く『ゴーグルをつけるゾーン』
が一番濃いと考えるとOK!
<ポイント>
・ファンデやBBは途中で付け足さない→グラデーションで塗りたいのに、付け足すことでそれができなくなり、結果不自然に。どうしてもファンデ・BBが足りないときは、内側に置いてからそれをやさしく伸ばす。
・内から外へグラデーションになるように塗ると、『立体感+ナチュラル』に仕上がる!
・ヒゲの上は薄くトントンするだけ。こすったりベタベタ塗りすぎない。毛穴に入りすぎるとヒゲのグレー味が出てくるので、表面に塗ることを心がける。*ベースの色補正でヒゲの色はある程度消しておくのがポイント!
*ファンデーション・BBクリームの塗り方の動画(インスタグラムより)↓
ベースメイクの質を上げる【知っておくと差がつく】2つのポイント
⑩皮脂やテカリにはパウダー使いが効果的!
- 時間の経過で皮脂が出てくる
- くすんで肌の色がにごってくる
- ベタつくことで、清潔感がなくなる
このような悩みのある方は【パウダー使いが必須】です。パウダーをはじめに仕込んだり、可能な方は時間が経ってから上からパウダーをのせてあげることで、上記のトラブルが防げます。
パウダーの使用方法は①ファンデやBBの後に全体につける。または、②ファンデ自体をパウダータイプにする。などがあります。途中でメイク直しがむずかしい方も、朝のメイク時にパウダーを仕込んでおくことで皮脂やテカリ・くずれなどがずいぶん軽減できるので、パウダーは1つ持っておくと役立ちます!
*パウダーでメイク直しをするときは、必ず皮脂をティッシュオフしてから。そのまま上からのせると、よれてドロドロになってしまいすぐにまた崩れてしまいます。あぶらとり紙でも良いですが、必要以上に皮脂をとりすぎると乾燥して逆に崩れがおきるので、1〜2枚にしておきましょう。
脂性肌の方は全体に、
乾燥肌や混合肌の方はTゾーンを中心に。
顔まわりのフェイスラインは全員。
生え際や耳・首までつけると、
時間が経った時の清潔感が
全く違います!
*パウダーの塗り方動画(インスタグラムより)↓
⑪完璧な美肌を目指す上級者には、ハイライトが不可欠。
ベースでグラデーションを作った肌にハイライトを少量乗せてあげることで、
- さらに立体感が生まれる→凹凸が出て小顔効果
- 生き生きした生命力を感じる→ツヤ感を感じる美肌を演出
ハイライトの種類はパウダーとリキッド状・練り状のものが代表的ですが、男性にはよりナチュラルに仕上がる練り状のものがおすすめです!
おく場所は①頬の1番高いところ(頬ぼねの触って1番出ているところ)と②鼻先、③あご先がナチュラルに立体感とツヤ感を出せます。ここで注意したいのは、絶対に塗りすぎない・広げすぎないでください。ツヤが出過ぎてテカリに見え、清潔感がなくなってしまいます。あくまで【ほんのり少量】を忘れないでください。『わかるか、わからないかぐらい』でも他人から見れば十分効果的です!
ハイライトは一度使うと、やみつき。
ただし、本当に少量で!
使いすぎると清潔感がなくなります。
まとめ*メイクする際に心がけたいこと
*男性がベースメイクをする時に気をつけたいこと
・『清潔感』と『ナチュラル感』。
*女性のメイクとは違う!メンズベースメイクのポイント
・色補正で肌をキレイに見せる。
・ヒゲやクマにはオレンジが有効!
・ニキビ跡はやさしくトントン。
*仕上がりに差がつく。メンズが意外と知らない方法
・パウダー使いはマスト。
・ハイライトを取り入れると、完璧な美肌になれる。
メイクする時の絶対条件。
『自信を持つこと』
『楽しむこと』
以上、メンズのベースメイクについてお伝えしてきました。すでに知っていたこと・初めて聞くこと、様々だったと思います。テクニックはもちろん重要で、知っていた方が良いことはお伝えしてきましたが、1番大切なのは『メイクを自信を持って楽しむこと』です。
せっかくキレイな肌になったのに「バレないかな」「おかしくないかな」とビクビクするより、「キレイになった肌を自信に変える」というスタンスでいてください。
あなた自身が堂々としていれば、その違いに周りも好印象を受けますし、何よりあなた自身がイキイキとした気持ちになることが、実はメイクの1番の目的なのです。
メイクが上手くいかない時・面倒な時・肌が荒れてイライラする時。『メイクやスキンケアは自分が楽しく自信を持つためのもの』これを思い出してください。もしどうしても上手くいかないときは、全部やめてぐっすり寝てしまうと、スッキリした気持ちになりますよ。たまにはサボることも大切です!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
Thank you for reading!!